第114回経営倶楽部アンケート集計結果

投稿日:

令和6年7月20日の第114回経営倶楽部は、「実は資源大国日本!」~ビジネスに活かして守る日本の山林~と題して開催いたしました。参加された皆様の感想をまとめましたので、ご覧ください。

参加された皆様の感想をまとめましたので、ご覧ください。

第114回アンケート集計結果

テーマ:「実は資源大国日本!」~ビジネスに活かして守る日本の山林~

開催:令和6年7月20日

講師:京都大学 名誉教授 藤井義久 先生

参加者:35名

1.今回の経営倶楽部について
(1)参加されてどのようなことに気がつかれましたか。
また、今後に役立つとお考えになったのはどの部分でしたか。
今後の対応へのヒントをいただいたこと。本日の資料及び青葉仁会の農福連携の活動にも感動した。
過去からの木材と文化について興味深く拝聴しました。木のもつ力が、日本社会に役立つ、また、山善福祉会の取り組みや農福連携の実践的取り組みも大変参考になりました。
本当に久しぶりに参加させていただきました。お花見がきっかけで木のこと山のことに興味が出て本も読みました。問題点やこれからのこと、いろいろ教えて頂きありがとうございました。
木材についての理解できました。また、将来への取り組みの参考になった。
日頃、全く触れる事のない「木材」のお話を聞かせて頂き、非常に興味深かったことと、「木」というものの優秀さを知る事ができた。
木材の個性を活かした利用を情報技術でできる話はおもしろかったです。
改めて木材の使い方を考えさせられました。本日の話の流れで”ウッドショック”の講義を聞きたく思いました。
①木材のアピールポイント
②木材利用の歴史
③付加価値を付ける事
④投資対象となる事の工夫を考えることが必要。(木材を扱う会社として)
人口推移により社会が変わらざるをえないという現実
木の有り方説明はとても良かった。何で伐採が必要かどうすればいいのか等もお話してほしい。
日本の山林の歴史や現状、今後の課題について大変分かりやすく勉強になりました。これからの木材の活用を日本国民全体が興味を持ち、意識していくことで自給自足の「生きた資源」へ変化させていくべき題材と思われます。
貴重な話をありがとうございました。最後の日本のグランドデザインが必要との話は、地域共生社会をいかにデザインするかが重要との思いを強くしました。
林業を通して日本の歩みや今後について
①森林資源を投資対象と「する」という考え方です。価値の評価が集積されると企業家の”食指が動く”可能性があるということでしょうか。
②集落に住み暮らすこと、それに基づく地域(経済)つくりが話題になり、藤井先生が長期的に見た将来像を描くべきだとおっしゃったことに共感いたしました。
60%が空隙で穴だらけの木材が鉄鋼と同じ位の強度となっている構造説明が分かり易く勉強になりました。また、人口増加プロセスに伴って木材の使用量増加、外材の広がりの背景等納得の内容でした。木材を使った会社に居ながら、まだまだ木材については分からない事だらけだと再認識しました。ありがとうございました。
人工林と天然林、外から見てもわからないが育て方があるのを知った。「木材は天然が与えてくれた至高の材料」の説明が少しわかったように思いました。
木材の有効活用の方法に、色々な方法が有る事がわかった。考え方を変える事で活用出来るものも増えるという当たり前の事に気づけました。
山善さんの茨木での開所の話
①日本はリスキーな国!
②木は成長すると芯にアロマティックな成分をたくわえる
③セルロース、ヘミセルロース、リグニンの強度高い!
④性能バランスが良い「至高材料」
⑤規格品の大量生産
⑥経済用語や指標が多く登場したのは意外
⑦人口減少社会へ
人口推移と建築様式の推移の話は大変興味深かったです。
木材は30年から50年程生産の周期がかかるため、第二次世界大戦後に急増した人口を支えるほどの木材がなかった。国産の木材を安定して供給するには、今日から木を植え始めたとしても結果が出るのは何十年も先になるんだなと思った。木材を美濃や木曽あたりから海からいかだで運んだのはすごいと思った。(陸地から運んでいたと思っていたので)
木材の生きている部分は形成層で、内側は死んだ細胞で構成されていること。また、木材は「至高の材料」とおっしゃられていたように自然が作る強度の高い材料だということを知れて良かったです。
①間伐材を炭に加工するのは、自分の活動する森林ボランティア協会で取り組めるかもと思いました。
②木材がセルロースでできているのは知っていましたが、結晶セルロースの強度が鉄鋼と同じくらいというのにはびっくりしました。
③センサや情報技術の発達により「個性のデータ化」ができるようになるというのは、木材の癖を見て木組みをしていく熟練の大工の技が受け継がれることになるのでは?とちょっとうれしくなりました。
①エネルギーや衣食住の内、米と木材以外はほぼ100%海外に依存していること。
②日本は”気を抜くと生きていけない国”だということ。森林率はフィンランドに次いで世界第2位だということ。
③工業化による大量生産・規格化が林業衰退の大きな要因であること。
木が伐採されていっており森林が減っているというイメージがあり、むしろ資源危機ぐらいに思っていたが、日本は資源大国なんだということを知りました。「木の個性を大事にしたい」という先生のお言葉が、驚きもあり大変印象に残りました。
時代や用途が変わっても木材や森林は私たちの身近にあるということ。
昔から人間は木で家を作ったり燃料にしたり、木はとても身近な資源で、それが現代に受け継がれている所に歴史を感じました。また今更ながら木がどのように成長するかを知りました。私が通っていた小学校の裏に森があり、放課後にボランティアの方(おそらく)に案内してもらって森で遊んだことを思い出しました。そういった体験は心に残るし、自然を身近に感じることで自然に興味を持つ人も増えるのではないかと思いました。
(2)今回の「経営倶楽部」でよくわからなかったのはどのような点ですか。
見渡せばふんだんにある森林(人工林・天然林)を今後どう活用すべきかについて考えさせられたが結論は出なかった。経済論のみで考えるのではなく幅広い思考法が必要だと思うのだが…
林業がビジネスとして生き返るのか考えさせられました。
手持ち資料が少なかった。
元々知識が全くなかったので、「木の構造」の辺りはなかなか難しかった。
「木は燃えると炭素を空気中に出してしまうのでカーボンニュートラルにならない」という考えは合っているのか?
専門用語がでたとき
①日本の森林は本当に資源か?
②経済的合理性、持続性?
③木材の良さ
④情報処理技術を活用
⑤戦後人口増減を経済成長と生活様式の変化
⑥少子高齢化!
冒頭、日本はすごいリスキーな国とおっしゃっていましたが、それはどういうことですか?スウェーデンやノルウェーはなぜ林業が成立しているのか?
素人にもわかりやすい話でした。
①ドイツの林業の詳しい話やドイツ人の森との付き合い方についても伺いたかったです。
②建築の歴史年表の話の続きで、世界では最近木造の高層ビルがどんどん建っているそうですが、それは、どんな技術革新等があって可能になったのでしょうか?
年輪のお話しのような「木」について、もっと知りたいと思いました。
2.今後の「経営倶楽部」にどのようなことを期待されますか。
生成AIに絡む、良い面、悪い面、今後の進展と対応の難しさ等についての話も聞いてみたい。
社会的課題に光を当てた内容を期待します。
企業継承について、事例などの紹介
普段見聞きできないお話をお聞きできるのが、この経営倶楽部の楽しさのように思います。
税を通じての社会のコントロールができるのでは。その時に、うまく機能した税制と機能しなかった税制
福祉の関係のお話
今回初めてご参加させていただき、色々な経営、経済状況の勉強として様々な題材を期待します。
藤井先生の歴史に関するお話をうかがってみたいと思いました。
社会福祉事業の今後の展開について
笑い
今回のような身近な話だけど他では聞けないテーマ
①「第1次産業の今と未来」というシリーズはどうでしょうか。農業や漁業を盛り立てるために都会の消費者ができることはなにか、考えるとか…。
②コミュニティナースというお仕事があるそうです。面白そうなので、そのお仕事をしている方のお話を聞くというのはどうでしょうか。
③ITセキュリティー等に関する話。世界的なシステム障害が起きたが、今の私たちのITとの付き合い方は、このままで大丈夫なのかな~と。
3.その他、ご意見ご感想などをご自由にどうぞ。
日本の森林の現状と過去の失政(戦後の植林)の反省等を含め、藤井先生の貴重なご意見をありがとうございました。
可能であれば、この真夏の時期の日中の予定は避けていただきたいのが個人的な希望です。
木材の講義、大学の時以来でしたが、当時に増して理解が深まりました。
いろいろな分野の方のお話が聞けるのは嬉しいです
いつもお世話になっております。今後も様々な交流をよろしくお願い致します。
いつもありがとうございます。
参加出来良かったです。今後もよろしくお願い致します。
”消費者”が、家計にとっての「損・得」だけを判断基準としている限りは、生産者が山に入って木を伐り出すことが困難だという現実に対応して、税を設けるとか、税金を”回す”(使う)とかそういう考えはかけ離れたものでしかない。そんなことを思いました。
木の話は身近だけれど難しいと思っていたが、わかりやすく先のことを考えての話は自分にとっても勉強になりました。
昨今建築資材が高騰しているという話があるが、今回の話では資材は潤沢にあるように聞こえました。今後建替を検討している中で建築資材の高騰の要因は何なのか、また今後は下がっていくのかどうか聞きたかったです。今回もありがとうございました。
社会情勢に合わせて必要なものが生み出されるということなのでしょう。社会構造(利益)のリセットは恐らく無理でしょう。デザインしなおせるとよいが、あまりにも高齢化がすすみすぎたのでは…。大量の空き家が生み出される、産廃の行方如何?他面、マンション建築増加!果たして情報技術で人の意識は変わるのか?
パワーポイントのレジュメもあらかじめ配布して頂けるとありがたいです。非常に示唆に富んだお話でとても良かったです。
「木はどこから太るか」形成層から内へ内へ細胞分裂を繰り返していること、それが春から夏にかけては大きく育ち、秋から冬にかけては不活性化すること等初めて聞く話ばかりで本当におもしろくて聞き入ってしまいました。学校で習った歴史の授業はつまらなかったのですが、日本の過去の住居や人口の話を折り混ぜながら木材の話をして下さり、楽しいお話をありがとうございました。
木材について知ることができてよかった。普段、木材のことを知る機会や姿勢がなかったのでとても良い時間を過ごせました。ありがとうございました。
・本当に面白く、勉強になった講演会でした。(先生の授業にもぐりこみたい‼)
・林業の様々な問題も、大きく複雑な要因が絡んでいて、それに対峙すると無力感に襲われますが、先生のお話を聞いて(内容的には、楽観的なお話ではありませんが)視野が広がり、気持ちが前を向けた感じがありました。大きい問題を前にしたときは、できることからひとつずつ取り組んでいく…ですね。自分の活動をこれからも楽しんで続けようと思いました。森林や木材に関わっている方、興味を持っている方と出会え、とてもうれしかったです。
短い時間で、日本人と木の関わりの歴史や木の構造や特性、森林の価値、林業の現状と課題など多くのことを分かりやすくお話しくださいました。林業の問題に限らずですが、政治・経済・社会・文化など様々な要因がからんでいて、特効薬はないんだなと気づきました。先人の営みに思いを馳せ、その良きものを承継する意志を持つことが大切だなあと思いました。
木の歴史や木の活用、現在の状況、木自体のお話しまで、多岐にわたるお話をすごく分かりやすくしていただき、ありがとうございました。大変興味深く、「もっとお話しを聞きたい」とどんどん惹きこまれていきました。
顧問先で建替工事をする際に年々建築費が高騰しているという声をよく聞いていたのですが、先生のお話を聞く限り、木材自体の金額が上がっているわけではないと感じました。

以前の経営倶楽部のアンケートは、「開催テーマ一覧へ」からご覧ください。

Tags:

ページの先頭に戻る